試みる
表現方法の模索
ひとくちに絵描きと言っても、色々な画材を使いこなすオールラウンダー的な作家もいれば、ひとつの画材・技法を専門に打ち込む方もいます。
今回、掲載する作品は色鉛筆でどこまで表現出来るのかを模索して生まれた絵になります。
これまではアクリル絵の具で描くことが多く、次いで油絵具でしたが継続して作品を制作・発表する為には、扱える材料を増やす必要性を感じていました。
生徒さんたちの描く絵として、色鉛筆の指導は長年行っていましたが自らの作品として挑むことは無かったので、表現の幅を増やす機会として取り組んだものになります。
残念ながら鳥の種類は分からないのですが、何気なく撮影した一枚から絵にしてみました。
単純に羽毛の描き分けや、強弱にも気を遣ったのですが、何より目指したのは『色の数をどこまで使いこなせるか』ということでした。
結果、色幅はかなり持てた絵になったかなと感じています。ご覧頂いた方々の評判も良く、何度か購入したいというお話を頂いているのですが、もう少し色鉛筆の研究をするのに手元に置く必要がある為お譲り出来ないでいました。
今ご依頼頂いている絵が数枚あるのですが、そのうちの何枚かを色鉛筆で描く構想なので、それらが満足出来るレベルであればそろそろお出ししようかな、と考えているところです。
現在も表現方法の模索は続けていて、水彩画の技術を向上させるべく悪戦苦闘している最中です。